-以下、プレスリリースより-

特定非営利活動法人 下田ライフセービングクラブ
2023年7月28日 11時30分

特定非営利活動法人下田ライフセービングクラブ(理事長:山口智史、静岡県下田市)(以下「下田LSC」)は、2022年度より静岡県と下田市が行うドローンを活用した海岸の安全監視の実証実験に参画しています。2023年7月19日に白浜大浜海水浴場で行われた実験では、実際の監視活動現場における有効性を検証し、良好な結果を得られました。

実証実験の背景

静岡県では、過疎地域の産業振興や地域活性化を図るため、外部人材の活用や革新的技術を活用した地域課題の解決を推進するための人材を広く民間から募り、「静岡県過疎地域等政策支援員」として地域に派遣する「過疎地域へのイノベーション導入事業」を2022年度より実施しています。下田LSCからは2名のメンバーが過疎地域等政策支援員として委嘱を受け、ライフセーバーとしての専門的見地を持ってノウハウを提供し、安全監視の有効性を検証しています。

2022年度から静岡県、下田市、株式会社ウィンディーネットワーク、国際航業株式会社、東急株式会社と下田LSCの6者合同で始まったこの実証実験では、ドローンの活用による海水浴場の安全監視業務の省力化や安全性向上の検証を行うため、各企業の専門人材と連携し、カメラ・スピーカーを搭載したドローンによる海水浴場の安全監視の実証実験を行っています。

下田市や周辺市町の海岸は、砂浜と岩場が入り混じった伊豆半島特有の地形となっており、独特な自然環境を作り出している一方で、安全監視の面ではこれらの岩場が死角を作り出しています。現状においては、主に人の力による巡回等でこれらの場所の監視をしています。

今回の実験では、水上の対象者への注意喚起の有効性、ドローン搭載カメラによる監視の有効性について検証しました。

水上バイクへの注意喚起、立入禁止区域へのアナウンス等を行い、音声、映像ともに明瞭で良好な結果が得られました。先進技術を利用することで、ライフセービング人材の多様化や、より安全で安心できる海づくりに取り組んでいきます。

2023年度実験概要について

海水浴場開設期間を含めた7月から9月にかけて、実証実験を予定しており、7月は下記のとおり実施しました。

日時:2023年7月19日(水)午前8時~午後4時
場所:白浜大浜海水浴場
実施内容:ドローンに搭載したカメラで安全監視を実施、ドローンオペレーターと連携し、遊泳客へドローンに搭載したスピーカーで注意喚起

タイムスケジュール
8時00分頃 1回目の定時飛行(安全監視、遊泳客への注意喚起)
11時30分頃 海水浴場近くに接近していた水上バイクへの注意喚起
12時00分頃 2回目の定時飛行(安全監視、遊泳客への注意喚起)
14時30分頃 立入制限区域(岩場)への巡回
16時00分頃 3回目の定時飛行(監視終了のアナウンス等)

8月および9月の実証実験は、下記のとおり実施します。
日時:2023年8月15日(火)および9月5日(火)8時~16時
※当日の天候により、実証実験を延期する場合があります
場所:白浜大浜海岸

提供 PR TIMES